PCの内蔵マイクが音を拾わない。音が急に出なくなったら?
いつも使っているPCから突然音が出なくなった!
SkypeやZoomでオン飲みしようと思ったのに音が出ない!
そんなのが突然起きたら途方にくれてしまいますよね。
そんなとき、この不具合は
・設定で治るのか?
・修理が必要なのか?
・どこがおかしいかの切り分けはどうすればいいのか?
・本当に壊れてしまった場合、如何に費用を安く抑えて原状復帰するか?
について、自分の経験も含めてまとめてみました。
PCの音のトラブルが発生してしまった方、最近PCの挙動が怪しい方は要チェックです。
目次
PC内臓のマイクで音を拾わなかったり、音が急に出なくなったときの対処法
パソコンのマイクが効かない・・・
もしくはスピーカーから音が出ない・・・
という場合、何となく適当にいじり回したとしても、そこから復帰させるのはなかなか困難です。
理論的に追い込むためには、さらっとでもいいので、構造の理解があったほうがいいと思います。
なので、ちょっと面倒ではありますが、
パソコンから音の出る仕組みを簡単に確認してみましょう。
PCから音を出したり、取り込む仕組み
パソコンの内部にはノートパソコンでもデスクトップパソコンでも、「マザーボード」と言うプリント基板が存在しています。
パソコンで行う、全ての機能がこのMother Boardに集約されています。
この写真はノートパソコンを分解して、マザーボードをむき出しにしたものです。
ぱっと見ただけでも、メモリやCPU、FANが見えていますね。
その他にもたくさんの機能をもったものが、このプリント基板一枚に入っています。
たとえば、
・画面に表示する機能 → グラフィックカード
・キーボードを認識する機能 → キーボードコントローラー
・LAN接続を行う → LANカード
・Wifiに接続する → Wifiコントローラ
・Bluetooth機器を使う → Bluetoothコントローラ
などなど、様々な機能は、全て一枚のマザーボード上に載っています。
音を出したり、録音したりする機能も例外ではなく、
「サウンドカード」というものがマザーボード上に載っていて、ここから音が出ています。
イメージにすると、こんな感じです。
動作するには、CPUがサウンドカードに対して、
・音を出しなさい とか
・音を録音しなさい
とかの命令を出します。
当たり前の話ですが、CPUが命令を出すと言っても、人間のようにしゃべる
わけではないので、コンピュータ内での共通の言葉が存在します。
それが俗に「ドライバー」と呼ばれているプログラムです。
さらに、ドライバーを通じてサウンドカードに動作する命令が出ると、
●音を録音する側(入力側)は
マイク → マイク設定 → サウンドカード → ドライバ → CPU
の流れで音が取り込まれますし、
●スピーカーから音を出す側(出力側)は上とは逆で
CPU → ドライバ → サウンドカード → スピーカー設定 → スピーカー
の流れで、スピーカーから音が出てきます。
ではスピーカーから音がでなかったり、マイクから音がインプットされなかったりいときは、どこから確認すればいいでしょう?
PCの内臓マイクが出ないときの確認事項
内蔵マイクから音が鳴らないとき、最初は設定の確認から行います。
では、音が出力されたり、入力されたことが分かるソフトを起動しましょう。
画面右下のスピーカマークを右クリックして、「サウンドの設定を開く」をクリックすると表示されます。
下図の設定画面が表示されます。
音が正常に出ているかを確認するには・・・
ボリュームのゲージのところをクリックすると、ポーンといった音が出力されます。
音が入力されているか確認するには・・・
逆に音が入力されているかを確認する場合は音を出して、マイクに聞かせて、
「マイクのテスト」の欄にあるゲージが動いているかどうかで確認します。
マイクに聞かせる・・・といっても、
ノートPCのどこにマイクがあるのでしょう???
↓ココです!!↓
大体の場合、カメラの横に穴が開いているので、ここに音をきかせてみてください。
このサウンド画面を表示したままで、まずは、設定を確認しましょう。
設定の確認どころとしては、
サウンドの入力や出力のデバイス(機械)が正しいものになっているかどうか?を確認します。
どんなサウンドカードを使っているか分からない・・・どうすれば・・・
といっても心配はご無用です!
●音を出す側(スピーカー)の場合、「出力デバイスを選択してください」の下側をクリックしていただき、
表示されたリストの中から一つずつデバイスを選択していきます。
ボリュームのゲージを操作して何が生きているんだろう・・・
と見ていけば、生きているスピーカーがあれば、ポーンと音がでるはずですよね。
●音を入力する側(マイク側)も同様です。
「入力デバイスを選択してください」の下側をクリックしていただき、
表示されたリストの中から、一つずつデバイスを選択します。
生きている入力デバイスがあれば、ゲージが上下に移動します。
どれを選んでもゲージが変化しない場合はどうするか・・・
さらに設定があるので、以下を確認してください。
音声入力ミュートの解除方法
設定の一つで、音声入力をミュート(消す)する設定があります。
(何のためについているのか、いまひとつ不明ですが・・・(^^;)
この設定がミュートになっていないかどうか、気づきにくいので、
まずは、ここをチェックしていきましょう。
デバイスのプロパティをクリックしてください。
表示された画面にて「レベル」のタブをクリックします。
ここで、マイクの欄を確認してください。
ボリュームが一番下に絞られている場合は当然ながら音が入力されません。
また、ボリューム調整の右側のスピーカに進入禁止マークがついている場合は
ミュート状態になっているので、音は入力されません。
このアイコンをもう一回クリックすれば、復帰します。
マイクのプロパティで、OKをクリックしていただき、画面を閉じてください。
設定後、設定が反映されたか確認するには
先ほどのマイク設定の画面で再度「マイクのテスト」のゲージを確認します。
変えることができる入力デバイスが他にもある場合は、同様に入力デバイスを変更して、
デバイスのプロパティを変更してみてください。
設定の変更で音の不具合を修正する方法は異常になります。
設定を確認しても音が出ない場合ですが、いよいよマイクかPCが壊れてしまったのでしょうか?
デバイスドライバーの再インストール
設定以外に、なにも必要とせず、試せる方法として、デバイスドライバの再インストールがあります。
スタートボタンを右クリック → デバイスマネージャーをクリックしていただき、
デバイスマネージャーを起動します。
オーディオの入力および出力の所の左側の▲マークをクリックすると、
サウンドカードのデバイス名が表示されます。
このサウンドカードを右クリック → 削除を選択してください。
警告メッセージが表示されますが、ここはOKを押しましょう。
デバイスドライバを削除した後はWindowsを再起動してください。
再起動することで、ドライバが読み込まれます。
再起動したあとも、音声の入力および出力ができない場合は・・・
残念ながら、サウンドカード、マイク、スピーカーのトラブルの可能性が高いです。
PCの音が出ない。故障時の対処は?
上記の様になってしまった場合は音声デバイス(サウンドカード、マイク、スピーカー)の
いずれかが壊れている可能性が高いです。
PCが保証期間内の場合は、PCメーカのサポートセンタに即効で電話するに限ります。
この場合、カスタマーサポートセンターは電話がつながりにくかったり、現地の指示でいろいろと試すことも多いです。
そのため、連絡する際は、機械が触れる場所で、時間に余裕があるときに連絡することをお勧めします。
なお、修理を行う際は、製品の製品番号をチェックしてから連絡してください。(必ず聞かれるので・・・)
保証期間外の場合は製品購入後、2 ~ 5年の場合はメーカーに修理部品がある可能性が高いので、
連絡することもできます。
ただし、故障個所がサウンドカードになってしまった場合はどうなるか・・・
このサウンドカードはマザーボードに乗っています。
そのため、マザーボードを丸ごと交換する昼用があるため、修理代が高額になる可能性が高いです。
場合によっては、新しいPCを買ったほうが安い!ということもあるでしょう。
もし、マザーボード修理が高すぎて手が出ないという場合は、下記の方法で次のPCを購入するまでしのぎましょう。
メーカー修理をしないで、しのぐには・・・
冒頭で説明した通り、サウンドカードは
●音声出力時(スピーカー側)
CPU → ドライバ → サウンドカード → 設定 → スピーカー
●音声入力時(マイク側)
マイク → 設定 → サウンドカード → ドライバ → CPU
という順で信号が進んでいきます。
そのため、現象を起こしているのが、サウンドカードなのか、
スピーカーなのかマイクなのかを切り分ける必要があります。
ここの切り分けを行うことで、安くしのぐことができます。
音声出力時(スピーカー側)のトラブルの場合
原因がサウンドカードなのか、スピーカーなのかどうかを切り分けるには
PCのイヤホンジャックを使用します。
お手持ちのイヤホンを用意してください。
PCのイヤホン端子(緑色のジャック)に挿して、音を聞いてみましょう。
ちなみにノートパソコンの場合、下記のように刻印しかない場合もあります。
音が出ているようであれば、サウンドカードは生きています。
このまま、イヤホンを挿して音は聞く!という手もありますが、
それはちょっと・・・という場合もあるでしょう。
その場合はスピーカーのみを購入するといいでしょう。
ただし、電源のないスピーカーの場合、満足できる音量を得られないこともあるので、
音量が重要の場合は電源付きのスピーカーを用意されるといいでしょう。
(おすすめのスピーカは後ほど紹介いたします)
音声入力時(マイク)のトラブルの場合
原因がサウンドカードなのかマイクなのかを切り分けるにも、先ほどのイヤホンで代用できます。
ただし、音量は非常に小さいので、先ほどの設定で録音レベルを最大にして使用してください。
ここで、マイクが原因だった場合は、このまま、イヤホンに向かって話すのもありですが、
手で持っていないといけないので、ちゃんとハンズフリーで使用したい場合は
マイクのみを購入して代用することで、費用を安く抑えることができます。
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マイクやスピーカーにイヤホンをつけても音声が入らない場合。
この場合は、残念ながらサウンドカードが故障の可能性が高いです。
そうなると、サウンドカードのみを買ったとしても、マイクやスピーカーはPC内臓のものは使用できないので、
結局、サウンドカード、マイク、スピーカーのすべてが必要になってしまいます。
それぞれを別々に購入してつなげてもいいですが、とっておきの製品があるので、紹介します。
それは、Bluetooth スピーカーです。
例えば、以下の商品です。
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上記のブルートゥーススピーカーを使用すると、PCのイヤホンジャックに接続して使用することもできるし、
PCにBluetoothの機能があれば、Bluetoothで接続して使用することも可能です。
PCにBluetoothがあるかないかのチェックは簡単です。
デバイスマネージャーを表示(Windows10の場合はWindowsボタンを右クリック→デバイスマネージャー)
させたときにBluetoothのデバイスが表示されているかどうかで判断できます。
もともとノートパソコンにBluetoothがついてなかったり、デスクトップのPCの場合はUSBタイプのBluetoothをアダプタを購入されたとしても、数百円程度で購入が可能です。
例えば、下記のようなアダプタはUSBポートに接続すれば、簡単にBluetooth機器を使用できるようになります。
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Bluetoothで接続を行って、サウンドの機能を代用すると、たとえPCにBluetoothのアダプタがなかったとしても、
数千円程度で、音を出したり(スピーカー)、音を入力(マイク)機能を使うことができます。
ちなみに、スピーカー機能だけの代替も可能です。
今回紹介したAGMのBluetoothスピーカーはPCに接続できるイヤホンジャックも同梱されてます。
筆者も、最初はスピーカのみが壊れたので、このBluetoothスピーカーとPCをイヤホンジャック端子に付属のケーブルでつないでいたのですが、
その後マイクも壊れたので、ブルートゥースアダプタも後で購入しました。
なので、Bluetoothなしのノートパソコンでしたが、Bluetooth接続で使っていました。
ちなみにBluetoothスピーカーは今、流行っているせいか、かなりの種類出ています。
探せばもっと安いものも見つかると思いますよ。
以上が音が出なくなった、入力できなかった時の対処となります。
PCから音が出ないときやマイク入力できないときの対処のまとめ
マイク入力が無効になったり、PCから音が出なくなった時の対処について一通り書いてきましたが、
まとめると
・設定を確認する
・デバイスドライバの再インストールを試す
・メーカ修理を依頼する
・サウンドカード、マイク、スピーカーの何が壊れたかを切り分ける。
・必要な部分を代用するコンポーネントを購入し、代用する。
かなりのボリュームになってしまいましたが、できるだけ安く、機能を回復させる手順になりますので、
参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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