ランサムウェアをわかりやすく!どんな仕組み?感染経路と対策方法は?
ランサムウェアが危険!という話はよく聞くけれど、果たして、このウィルス何がどう危険なのか?
「イマイチよく分からない・・・」
という人向けに、ランサムウェアについて、超簡単にまとめてみました。
ランサムウェアがどんなものか?もしものために知っておきたい方、要チェックです。
目次
ランサムウェアをわかりやすく言うとどんなもの?
早速ですが、ランサムウェアとは何なのか?
ランサムウェアの英語の綴りを見てみると
Ransomware
となっています。
これは
Ransom(身代金)と
Software(ソフト)をかけ合わせた造語となっています。
ということで、簡単に言えば、
身代金(Ransom)を要求するウィルスソフト(Software)ですね。
身代金とは物騒な!!
身代金といえば、自分の大事な、息子・娘、恋人、友人???
というのが一般的ですが、ここではパソコンがターゲットですから、
このウイルスに感染すると、パソコンの中の大切なファイルが奪われてしまうのです。
奪われ方も姑息で、必要そうなファイルを読めなくしてしまうのです。
始末がわるいのは、感染したPCに繋がっているデバイスは片っ端から開けなくなってしまいます。
HDDを接続していれば、HDDも暗号化されますし、PCがホームネットワークに接続されている場合は、
ほかのPCも次々に感染してしまい、開けなくなってしまいます。
開けなくなってしまったファイルはどうなってしまったのか???
暗号化されてしまったのです。
開くためには「秘密のキー」が必要になります。
しかも、暗号化されてしまったファイルを複合するための「秘密のキー」は解読するのが非常に困難なのです。
必要そうなすべてのファイルの暗号化が終了すると・・・
そこから、ウィルスを仕掛けた側の攻撃が始まります!
PCの画面に出てくるメッセージとして・・・
「 あなたのパソコン内のファイルを暗号化しちゃったよ~ん!
おいらはこれらのファイルを暗号化した秘密のキーを持っているぞ!!
このキーがないと、あなたの大事なファイルは暗号化されたままで、
二度と開けないんだよん。あしからず。
や~い!や~い!
暗号化されたファイルがそんなに大事だったら、とっとと秘密のキー代を払いやがれ~~!
○○日までに仮想通貨でお金を入金してくれなかったら、
この唯一の秘密のキーを捨てちゃうからね~~~! 」
と脅して、身代金を要求するのです。
(ケシカランヽ(`Д´)ノプンプン)
で厄介なのが、日本円で数万円の身代金ですが、払う先もウィルスメーカーですからね!
お金を払ったとしても、
暗号化したキーがちゃんと動作する。
なんて保証はどこにもないのです(TヘT;)
払い損になってしまうこともあるとのこと。
過去の事例では50%位のケースで、身代金を払ってもファイルが復帰しなかったとのこと。
それってホント払い損ですよね!
ということで、メッチャ恐ろしいウィルスです。
ランサムウェアの感染経路はどこからくるのか?
そんなウィルスはどこからやってくるのか?
最近のウィルス経路としてはお馴染みになってきましたが、メールでの添付ファイルに仕込まれていることが多いです。
それくらいだったら、注意すれば、大丈夫かも・・・と思いますよね。
それだけじゃないんです!!
このウィルスの感染経路をナメちゃーいけません。
ウェブサイトを見るだけで感染ってしまうしまうことがあるのです。
「○○ニュース」の様にもっともらしい、時事ネタを扱っている様なウェブサイト自体がフェイクだったりするのです。
ちゃんとした会社などのサイトでも、貼ってある広告にウィルスのが仕込まれていることがあるそうな・・・
ちゃんとした広告のコードを強引に書き換えてしまうという荒業があるので、コワいです。
この手口の場合はもう、検索エンジンでネットサーフィンしているだけで感染してしまう可能性もあるのです。
当然、ウィルスに感染したという報告があれば、検索エンジンも該当のサイトを表示させなくするので、ゆくゆくは検索をかけても、でてこなくはなります。
でも、そうなるまでは、無法地帯です!!
ウィルスに感染しているサイトをみただけで、次々と感染していきます。
もう、手がつけられませんよね。
ランサムウェアの対策方法は?
じゃぁ~どうやって対策するんじゃい???
となりますが、極めて当たり前にはなりますが・・・
ランサムウェアに特化した対策としては、
①1にも2にもPC以外の場所にバックアップ!!
PCに常時接続されていないドライブにバックアップをとっておく必要があります。
ネットワーク上のドライブなら大丈夫なのか・・・?
ネットワークに繋がっている場合、NASのようなネットワーク上のHDDも危険です。
なぜなら、感染したPCがアクセスできるあらゆるものに感染を広げていき、暗号化していってしまうからです。
では、クラウドだったら、大丈夫なのか?
クラウドも、種類によりけりです。
クラウドストレージの場合
クラウドドライブをストレージサービス(仮想ドライブ)として使用している場合は、安心ではないです。
仮想ドライブですから、いうなれば、ネットワーク上のハードディスクに他なりません。
PCからユーザがフツーにアクセスできる状態ですから、ウィルスも普通の人がアクセスするように、
フツーにアクセスしていき、暗号化していってしまいます。
そのPCがネットワーク接続できて、アクセスできるような状態の場合は、安心ではないです。
クラウドバックアップサービスの場合
クラウドバックアップサービスとは、現在のPCの状態をクラウド上にバックアップしておき、
万が一のときに復旧させるサービスの事を言います。
ユーザは通常使用時はクラウド上のファイルにアクセスすることができません。
なので、ウィルスも当然、このファイルにアクセスができないので、大丈夫!というロジックになります。
たとえ感染されたPCのバックアップが作成されたとしても、
バックアップも日付ごとに行っている場合が多いので、いつの日のPC状態に・・・という戻りもできます。
でも、これは、基本、企業用のサービスなので、価格的にも個人のバックアップとしては使うのはちょっと難しいですね。
ということで、取外し可能なHDDに定期的にバックアップをとっておくことをおすすめします。
②OSの定期的なアップデート
マイクロソフトもやられっぱなしではありません^^;
ランサムウェアやその他のウィルスなどの脆弱性が発見された場合は、即時、対策を実行します。
対策された恩恵を受けるためにはどうするか・・・
OSの状態を常に最新の状態にアップデートする必要があります。
OSのアップデートは突然始まってしまうと、動作が全く効かなくなったりしてしまうので、
時として、このアップデート行為自体がウィルスのようだ!!と、正直イラつく気持ちもあります^^;
ですが、ランサムウェアやその他のウィルスに感染して、今まで積み上げてきたものが、
全てパーになってしまったり、PC内に保存したクレジットカードの情報が漏れてしまったりする方がもっとコワいです。
なので、普通に使うとき以外もたまには電源を入れていただき、OSのアップデートは定期的にしておくしかないでしょう。
ところで、この脆弱性への対処は今まで発売されたすべてのOSで行っているわけではありません。
サポート期限の過ぎたPCはアップデートが全くされません。
ということは・・・
無茶苦茶危険すぎます!!
ウィルスを仕込む側の気持ちになって考えてみてください。
感染者を増やそうとした場合、すぐに対処されてしまうOSに攻撃をしかけるよりも、
もう対処されないOSのウィルスを作成して不精な人をウィルス感染させるほうが、圧倒的に楽ですものね!
今は2019年10月ですが、Windows7の保守期間が2020年1月で満了するので、
そろそろ、Windows10のPC変更する時期かもしれません。
③ウィルス対策ソフトで防ぐ
費用はかかりますが、ウィルス対策ソフトは最強です。
OSのアップデートよりも、まめにウィルス定義ファイルが更新されるのと、
もしものときに相談できる窓口があるのは、ウレシイです。
ウィルスに感染してしまい、気分が落ち込んだり、心細くなってしまったときは相談してみましょう。
とても心強い味方になってくれるでしょう。
よく、無料のウィルスソフトもありますが、眉唾で、Windows Defenderとの相性が悪いだけでなく、
サポートも不十分なので、おすすめできません。
購入までは、Windows Defenderで凌いで、納得いくウィルスソフトを吟味して購入してください。
④PCの一般的注意は怠らない。
あとは、当たり前ですが、見知らぬメールは開かないことですね!
意味不明の添付ファイルを開くなんて愚かな行為は、絶対やめてください。
それ以外でも、最近は、サイトを見ていると、
・あなたのPCが危険です!系のメッセージが表示される
・あなたのPCが〇〇%動作が軽くなって快適になります
・おめでとう!!あなたの検索回数が1億回に達しました!こちらからプレゼントをお受取りください。
などなど・・・よくわからないポップアップが出てくることがありますが、
OSやウィルス対策ソフト(非常に似ているのもあるので注意!)が出しているポップアップはすべて怪しいと思ってください。
まとめ
今回はランサムウェアの驚異についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
とにかく、恐ろしいウィルスということは間違いないです。
なので
・ファイルの定期的なバックアップを外付けのドライブに行い、普段は繋がない。
・OSを定期的なアップデートを行う。保守期間の過ぎたOSは使用しない。
・ウィルス対策ソフトはしっかりしたものをインストールする
・むやみに知らないメールや添付ファイル、ポップアップはクリックしない
に注意してPCを使用していただくことをおすすめします。
ほんとウザいウィルスなので、ご厄介にならないように気をつけたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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